uk pipeline logo - back to home
免許 & 運転
created by kujila AKA nat n@ logo

戻る

今回、イギリス運転免許を一から取ることと相成ったため、忘れないうちに、書き記しておこうと思います。

基礎知識

イギリスの免許は、2000年4月以降から、2つの部分によって成り立っています。従来はイギリスの免許証はA4の紙切れ一枚のみで、それに住所や氏名や運転できる車種などが載っているものでしたが、最近になって、カードサイズの写真つき免許が登場しました。
とは言っても写真つきカード免許自体は、免許証ではなくそれは紙の免許証に付随するものであって、免許証自体ではないのです(注:ただし、身分証明書としては、写真つきカード免許だけでも大丈夫な場合が多いですが、「免許」といった場合、正しくは紙のほうを指します)。
日本と違い、普段は車の運転をするときは免許の携帯はしなくてよいのですが、カードの方だけ身分証明に持ち歩く人が増えているみたいです。

道路交通法

基本的な交通法はHighway Codeといい、1.50ポンド程度で普通の本屋さんなどで手に入ります。小ぶりの本で車に常備しておくのも手ですが、勉強するだけなら、オンラインサイトがあります。http://www.highwaycode.gov.uk/

日本の基本的な法律は確かイギリスを基礎にして造られているので、普段運転するに限って大して違いはありませんが、スピードはマイル表示だし、ルールが違うのでその辺はきちんと抑えておいたほうがよいかと思います。スピードカメラはあちこちに設置してあるし、ネズミ捕りもあります。
日本で見るよりもっと頻繁に警察の車を見かけるかもしれません。

ドイツなどと違って、高速でもスピード規制がありますので注意してください。同時に、イギリスでは、国定速度(national limit)があって、白い丸の中に黒の斜線で示されていますが、数字が入っていません。道路の状況によって、この国定速度が変わりますので、よく覚えておいた方がいいです。

一車線道路:60 miles/hour
中央分離帯がある道路:
(dual carriage way)
70 miles/hour
高速道路:70 miles/hour

後日本と大幅に違うのは、ラウンドアバウトです。
あちこちのHPにもすでにかかれていますが、ラウンドアバウト内では、左回りに一方通行で、自分の右から来る車が優先です。タイミングをつかめば簡単です。自信のない人は車の通りの少ない地域や時間帯に練習するのも手です。

免許取得

  • 日本の免許を所有する人は、プロセス1へ。
  • 日本の免許を所有しない人はプロセス3へ。

    プロセス 1

    基本的に、日本人は、入国から一年は所有する自前の免許で運転できることになっています(DVLA参照)。翻訳書は、強制ではないそうですが、提示を求められた時、やはり、要求されるケースがあると思うので、取得しておいた方が良いと思われます。
    もしくは国際免許を日本で取っておくのも一つの手です。ただし、国際免許は、基本的に、同じ国に、1年以上滞在する場合、2年目からは無効となるそうですので、それ以上滞在する人は、原則としてイギリス免許を取得することになります。 プロセス2に進みます。


    プロセス 2

    イギリスでの滞在期間が、申請時点で5年以内の人は、日本の免許から、イギリス免許に書き換えができます(できる、と書いてあるだけで、しないと行けない、とは書いてないので、この時点で、書き換えじゃなくて、最初から申請したい場合はできるのかどうか、していいのかどうか、等の情報は全く皆無。見たことがない)。ただし、注意したいのは、日本の免許は、渡したまま返ってこないこと。2005年辺り(正確な日付は忘れましたが)から、イギリス免許に書き換えた日本免許は返還されることになりました。いいなあ。
    運悪く、それ以前に書き換えて免許取りあげになってしまった方は、日本に戻る際は日本の免許をもう一度申請し直すことになりますが(再発行と言う形)、詳しくは領事館のHPを見て下さい(運転免許の切り替え部門)。

    切り替え自体の手続きは、2、3、必要な書類が多いだけで、普通に申請するのと変わりないと思うので、プロセス3に進んで下さい。

    滞在が、私のように申請時点で5年過ぎてしまった人は、じゃあどうするか、と言うと、これを書いてあるサイトはどこにもない(私は見つけられなかった。誰かご存じの人、情報ください)。そう言うわけで、消去法、かつ、勝手な想像で、一から取得するしかないと思われるので、やはりプロセス3に進んで下さい。


    プロセス 3

    さて、イギリス免許を一から取るには、まず、郵便局へ出向き、仮免許(provisional licence)申請書をもらってきます。普通自動車の場合は、D1とD750と言う封筒に入った用紙とそれに付随する説明書をくれるはずです。D1は免許自体の申請書で、D750は写真付きカードを申請する用紙です(最近は、D1だけで紙の免許と写真用免許が一度に申請できるようになったようです。郵便局で仮免許申請用紙くださいといえば、向こうでわかると思いますが)。

    説明書に書いてありますが、大雑把に言って、申請に必要なものは、

  • 申請書、D1とD750
  • 本人確認のための身分証明書(出生証明か、パスポート、と言うことに「なっている」)
  • 申請費用 (29ポンド、2003年4月時点)
  • 写真付きカード用の写真

    です。

    申請書は、ちょっと分かりにくい部分もあるけれど、説明書にそって必要事項をうめて下さい。
    本人確認には、出生証明書、「または」、パスポート、とDVLAのHPにも、領事館のHPにも書いてあるんですが、外国籍の私たちは、パスポートの方が無難みたいです(私は最初出生証明書を送ったけれど、1週間後くらいに返送されてきて、「パスポートを送れ」と要求された。電話で訳を聞いたが、結局不明。後で出向いた時には、係員に、「外国籍はパスポートしか受け付けない」と言われた。多分運だろうかと思うけれど、二度手間を省きたかったらパスポートがよろしいと思う)。

    写真は、本人が出向く場合は、多分裏に署名はいらないと思われるが、イギリス国籍のパスポートを郵送する以外の場合は必要らしい(私は出生証明書を送るはずだったので、どちらにしても署名をもらった)。
    基本的に、写真の裏に署名できる人物は、

    医者
    警官
    教師
    弁護士
    国家公務員(カウンシルオフィサーなど)
    政治家(地元のMPなど)
    銀行員

    等が妥当だと思います。詳しいことは、D750付きの説明書に書いてありますので、それを参照にして下さい。
    学校に通っている人は先生に書いてもらうのがよろしいかと思います。が、「二年以上、本人を知っている人」でないと駄目なので、申請時点で、滞在が二年以下の人は、地元のDVLAにパスポート持参で出向くとかわりに手続きをしてくれるそうです。問い合わせてみて下さい。DLVAのサイトに、ローカルオフィスのリストがあります。

    最近は本人確認を郵便局でもしてくれるらしい。プレミアサービスと言うらしい。詳細はDVLAサイトで。別料金4ポンドかかります。

    二年以上、と言うのは、実はくせ者で、実質二年も本人を知っている必要がないそうです(DVLAノッティンガムの係員いわく)。「二年以上前に知り合った人」ならいいみたい。彼女は「例えば、私の場合だったら、中学の先生でもいいの。」だそう。でも、それって、10以上前の話でしょ?本人確認にならないじゃん。顔かわっちゃってるじゃん。と思ったけれど、そこはイギリス。深く追求すまい。

    さて、用紙も埋めたし写真も署名もらった。お金も用意したし、後は送るだけ。
    送る時は、書留にしましょう。それから、中に自分の住所を書いた書留の返信用封筒を同封した方がいいと思います。書留は郵便局で手配できます。
    ただし、書留で送ったからと言って郵便物がなくならないわけではないので注意して下さいね。書留は、郵便物がなくなった時、保険として賠償金(compensation)が返ってきますが、結局パスポートがなくなったら、再発行を手配するのは自分ですから。

    それが嫌な場合は、自らDVLAにパスポートとその他の書類を持って出向くことになります。私は、そのため4時間かけてスワンジーの本局に出向きました。(ウィンブルドンでもいいらしいと聞いたが、定かでない。問い合わせた方が良いかも。私が聞いた時は、郵送か、スワンジーに出向け(それか、申請やめれば?)と言われた。)

    で、出向いたら、本人確認に4ポンド取られた。知り合いは2002年に行って、取られなかったと言うので、未だになぜ取られたのか分からない。調査中です。でも、これから行く人は一応覚悟しておいた方がいいかも?

    郵送した場合、10日以内、出向いた場合は48時間以内に仮免許が送られてくるはずです。来なかったらDVLAに連絡入れた方がいいでしょう(とサイトにも書いてありますので)。


    プロセス4

    無事、仮免許が手元に届いたら、条件付ですが晴れて車の運転が出来ます。条件は、

  • 21歳以上、3年以上免許を有したものが同乗する事。
  • 高速道路(motorway)では運転してはいけないこと。
  • Lプレートを、はっきり見える位置に張ること。

    です。
    後、仮免中に、道交違反などで点数が3点つくと、仮免取り上げだったと思います。一からやり直しなので、注意してください。更に、仮免を取得してから本免許を2年以内に取得しないと、仮免を取るところからやり直しになります。つまり、仮免許の申請をし受かっていても、筆記試験を受けなおすことになります。

    さて、仮免から本免にたどり着くには、普通運転の教習を受けます。同時に筆記試験(theory test)の予約も入れておきましょう。これに受からないと実技試験が受けられません。

    筆記試験の勉強は、普通、教習には含まれていないので、大抵自分で行ないます。仮免が送られたきた封筒に、教本などの案内があると思うので、参考にしてください。周りに、最近免許を取った人などがいると、そちらから本を回してもらうことも可能です。
    参考書などは、こちらのDSAのサイトに、オフィシャル本が載っています。買うのはどこでも買えますので、こういう種類がありますという程度に参考にしてください。
    私もちょうど同時期に試験を受けた友人から一冊譲り受けて勉強しました。

    2003年から新しく、hazzard perception(危険察知能力テスト)と言う、映像を使った試験も登場しました。これは、本などでは練習できないので、専用のソフトなどを購入したり、知り合いに借りるなどをして、練習したほうが良いと思います。

    筆記試験は、この危険察知能力テストを含む、2つのパートからなっています。
    最初は、30問からなる選択肢問題で、こちらは、ちゃんと予習をしておけば簡単で、満点も楽に取れます。勉強しなくても、ある程度は普通の常識問題なので合格できると思いますが、細かい点など(たとえば、ブレーキを踏んで止まる距離など、メートルではなくフィートなので、知っておく必要があります)もありますし、一般的な道路標識の違いやルールなど、やはり勉強すべきでしょう。
    そして、第2部が危険察知能力テストです。映像を見て、危険が発生すると思われる時点で画面をクリックして、タイミングが合えば合うほど点数が高いと言う方式。

    細かいことは言いませんが、2部とも両方合格しないと、また一からやり直しなので(危険察知で落ちたからといって、そちらだけ受けなおしは出来ない)、気をつけてください。

    筆記試験の結果は当日でます。これに受かることで、実技試験の予約ができることになります。つまり、これに受からないと、どれだけ実技で自信があっても用意が出来ていても、実技試験を受けられないのです。

    実技の練習は、地域の教習スクールに連絡をいれて、レッスンを予約します。大手は、AA、BSMかな?RACもあったかな…?後は、個人などがやっている、小さいスクールがあります。自分で好きなところを選んでください。
    私は、イエローページでdriving schoolで検索して選びました。
    値段は地域、学校によって違いますが、大体、1レッスン、18から25ポンドくらいと言うところでしょうか?ところによっては、まとめてレッスンを予約すると、割引になるサービスを行なっているところもあります。

    私が日本で教習を受けたときは、学校にお金を払う形なので、教官は一回毎違ったりしましたが、こちらでは、教官は一回受けると、同じ人で受けることになります。もちろん、気が合わないときや、向上していない場合は、学校を変えたり、教官を変えることも可能です。

    教習は、何時間とか何回受けなければいけない、と言う決まりはないので、まったく教習を受けなくても、実技試験は受けることが出来ます。ただ、イギリスの道路で運転をしたことがない場合や、実技試験のノウハウがわからないこともあるので、少なくとも、一回は受けたほうがいいとおもいますが。

    教官があなたが実技試験を受けてもいいだろう、と判断したら、実技試験の予約を入れます。
    試験は普通、近郊の試験センターで受けますが、別に近くで受けなくても良いようです(私の教官の生徒で、ノッティンガムからスケグネスまで行って試験を受けた人がいた)。私自身、ダービーとノッティンガムの間辺りに住んでいたこともあり、ダービーで受けました。理由は、そちらのセンターの方が、合格率が高かったこと、そして何よりも、予約に空きがあったこと。
    なぜだかわからないけど、実技試験は、予約の電話を入れてから、大体3ヶ月(10から12週間)待ちだそうです。つまり、4月1日に電話を入れると、次に空きがあるのが、7月だったり、最悪8月だったりするわけです。
    私の場合も、6月に電話を入れたら、ノッティンガムの方では、9月まであきがなかったのですが、ダービーには、8月半ばに空きがあったため、そちらにしたのでした。

    無事、予約を入れると、その場で代金を払い(カードが必要です)、詳細の手紙が送られてきますから、よく読んでください。予約は、他に空きがある限りいつでも変更できます。そういうわけで、こまめに電話して、予約した日よりも早い時期にキャンセルなどで空きが出なかったか、チェック入れると良いと思います。あんまりつながらないので、いらいらすることもありますけどね(笑)。
    ただし、当日から2週間前になると、予約の変更、またはキャンセルに返金されないので、気をつけないといけないですが。

    予約が出来たら、その実技試験センターの試験コースを、教習では回ることになると思います。道の様子や環境の様子を知っておくと、本番で慌てなくてすみます。


    プロセス5

    さて、当日は教官の車で実技センターへ行くことになると思います。どの車を使っても良いようですが、教官の車で行くのが良いでしょう。教官は余裕も持って迎えにきてくれると思います。
    当日は、必要書類を忘れずに!!!免許と筆記試験の合格書。

    英語に自信がない、と言う人は、通訳を伴っても良いようですが、確信がないので、これまたDVLADSAのサイトで確認してください。

    私のようにものすごく緊張すると言う人は、レスキューレメディをお薦めします。不安なことに、製造中止と言ううわさも聞いたのですが、薬局などで、「bach rescue remedy」と尋ねてみてください(bach:バックと発音します)。黄色の小さな縦型の箱に入った、液体状の薬(?)で、薬と言うかアロマセラピーに近いのではないかと思います。
    舌の上に、数滴落として使います。仕事の面接にも使いましたが結構効くと思います。
    その他にも、錠剤になった似たような製品もあるので、薬局、スーパーなどで探してみてください。

    試験は点数制になっており、何かミスをすると、点数がつきます。ミスには、minorとmajorがあり、majorがひとつでもつくと不合格です。minorは13点以下で合格です。

    試験内容はまず、2003年の9月より、車の整備点検のような項目も加わりました。15項目程度の中から2つ質問されます。タイヤの空気圧の点検の仕方や、ブレーキオイルの点検の仕方などをチェックされます。

    本試験は30分から45分程度で、縁石バック、縦列駐車、3点ターン(今は、道路上でターンと呼ばれていますが)のうちの2つ、緊急停車(あったりなかったり)と、後は普段の運転技術をチェックされます。
    縦列やバックでは、やり直しが1回しか認められていないようですから注意してくださいね。

    試験が終わると、車内で、合格、不合格をすぐに教えてくれます。落ちた場合は、なぜ落ちたか教えてくれるので、注意して聞きましょう。
    合格すると、合格証明書をくれるので、それにサインして、後日、本免許と写真付き免許をDVLAに郵送すると、仮免から本免許に書き換えてくれます。2週間くらいだったと思います。

    合格してから2年以内に免許に6点点数がつくと自動的に、免許取り上げ、やり直し、になるので注意してくださいね。