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私的好事
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特になんてことはないのだけれど、イギリスで私が個人的に好きだなあ、と思うものをなんとなく列挙してみようか、という気になったので、ここに記すわけです。

ウォーキング

イギリス人のところでも書きましたが、イギリス人は総じて歩くのが好きです。ヒル・ウォーキング(Hill walking)などは割りと老いも若きもよく出かけるようです(全員が全員って訳じゃないけど)。

私が始めてそういった歩きに出かけたのは、カレッジの語学コースにいたころでした。学校で企画したバス小旅行にウェールズに山歩きに行くというのが主旨でした。
何事も経験、行かないともったいないし、何しろ、5日か1週間の旅で、60ポンド(そのころの円換金で1万円くらい)だったんですから!まあ、行かないで残っていても、授業があるって聞いてたんですから行かない訳には行かないでしょう(笑)
そこで経験した山歩きにすっかり私ははまってしまいました。

ウェールズはイングランドの私がいた地域に比べて、山が多く、特に北側はスノードンという山や国立公園もあり、歩きに行く人たちには人気なのです。そのころは11月。今から思うとなんて時期に行ったんだ!って思います。何しろ霧が多い、寒い、雨が多い、といい事無いくらい。

それでも、歩くこと自体は本当に楽しかった。山というよりも丘陵という感じでしたが、そんな長距離歩いた事無い私には結構きつかった。道も無いようなところをどんどん歩いて率先していく先生には尊敬したもんです(しかも女性)。
最後の方に行った、エクスカーションでは、行きたい人だけ、というので、行ったのは先生以外、女性は私ともう一人の日本人だけ。後は、割りと歩く事に慣れたスペイン人、カザフスタン人、韓国人の男性陣だけ(もう一人の男性の先生すら来なかった!!)。
それが一番今でも印象に残ってます。とっても霧の多い日で、その日までに行ったところと比べて、歩きもきつい。

じゃあ、何がいいの?と言われてみると、何がいいのだろう、と思うが、あの誰もいない山を歩く感覚。
聞こえるのは自分の呼吸くらい。空気が澄んでるのが分かり、自然と一体になるようなあの感覚。
すべては感覚なんです。ぜえぜえいいながら登った道でふと立ち止まり、下を望んだ時感じる感動。
やってみなければわからない感覚です。私はこれに取り付かれたんでしょうね。

その後引っ越したホームステイ先の家族がボーイスカウトに関係していて、運なのでしょうか、良く歩きに連れてってもらいました。学校でもまた行ったし。趣味と言えるほどではないけれど、私が楽しむものの一つです。
山を登る、ということ自体は今では独りでは出来る事でもなく(経験者と一緒でないと危険な事も多いし、山歩き以外は車が必要な事も多い)、機会が無い限り自ら出かける事はありませんが、誘われれば、しっぽを振ってついていきます。
もし機会があったら、試してみるのも一興かも。。。山歩きでなくても、国立公園や自然公園がたくさんあるイギリス。町をちょっと外れればすぐ公共の細道が延々と続いていたりするのですから。



スヌーカーとプール

日本では、あまりお目にかからないものの1つで、私がはまったものです。
スヌーカーはsnookerとつづり、ビリヤードの一種。プールはpoolで、水泳のプールとは別。
一時期日本でも、プールバーなんて流行りましたね。

日本で見られるビリヤードは、ほぼアメリカ式で、各ボールは、番号が振られています。ナインボールのようなものがテレビでも時々見られたりします。
イギリスでも、クラブに行けば、アメリカ式が出来ますが、パブで見られるもののほとんどは、イギリス式プールです。
違いはというと、イギリスのビリヤードには玉は色分けされているだけで、番号は付いていません。
プールとスヌーカーは大きく違うので、別々に説明したいと思います。

☆プール


こっちの方が、庶民的で、ルールも簡単なので、こちらから始めてみます。
まず、プールの大は、アメリカ式よりも、何故か高が高く、面積もやや小さい。
大抵は緑色の布が貼ってあって、ボールは黒いのが1個、赤と黄色が7個つづと、白いキューボールが1個(当たり前だって)です。

前記の通り、番号がふってないので、必然的にナインボールのようなゲーム方式はありません。では、どうやってプレーするかというと、プレーヤーはまず、黄色か赤か、自分の色を決めます。
これは、「私、赤がいい!」とかいう風に宣言するのではなくて(笑)、最初にどちらかのプレーヤーが赤か黄をポケットに入れた時点でその人の色が決まり、それに応じて、相手の色も決まる、とこういうこと。

色が決まれば、各プレーヤーはテーブル上にある、自分の色をまず、全部ポケットに入れなければなりません。自分以外の色の玉(黒を含む)を入れたり、キューボールを入れると、ファウル(違反)になります。
プレーヤーはファウルなしで、ポケットに自分のボールを入れている限り、続けてプレーできます。相手が一度もボールに触らずゲームが終わることもありえます。
ファウルになったとき、サッカーでは普通、フリーキックとか特典がありますね。プールにも同じようなルールがあります。
地域やプレーする人によってルールが異なることが多々ありますが、相手の玉を入れてしまった場合、たいていは、

  • 相手側が2度ショットを打てる
  • キューボールを好きなところに動かしていい
  • どの色でも(黒を含む)打ってよく、黒以外の玉なら、どれをポケットに入れてもよい
    などがあり、さらにキューボールがポケットに入ってしまったときにルールには、
  • キューボールを好きなところにおいて打ち始めていい
  • ある一定のエリアからなら、キューボールを好きなところにおいて(多くの場合、一方向に向かってのみ)打っていい

    などあります。細かく言うとこんがらがるのでこれくらいで(もうすでにややこしい?)。

    さて、自分の色のボールをすべてポケットに入れたプレーヤーは、ようやく、黒のボールに挑戦できます。そして、最終的に、先に黒をポケットに入れた人の勝ち。ただし、万が一、自分のボールが全部なくなる前に黒をポケットに入れてしまった場合、そのプレーヤーはその時点で負け。
    これが基本的なルールです。慣れてしまえば、本当に単純なゲームで、何時間も楽しむことができます。
    私が始めてプレーしたときは、キュー(棒)でキューボールを当てることすら難しかったものですが、慣れてしまうと、なかなかどうして、病み付きです。

    ☆スヌーカー


    打って変わってスヌーカーは、本格派ビリヤードで、そのルールの難しさは、並ではありません。
    1ゲームに何時間とかかることも珍しくはないのです。

    まず、スヌーカーには、プールよりも多くのボールが使用されます。
    赤15個に加え、黄色、緑、茶色、青、ピンク、黒が1個ずつ、それに加えて、キューボール(白)があります。
    プールと違い、スヌーカーは基本的に得点式です。赤が1点、黄色が2点、後は上記に並んだ色の順に得点が高くなり、黒では7点となります。

    2人のプレーヤーはお互い、入れれるだけのボールをポケットに入れ、得点が高い人がそのゲーム(スヌーカーではフレームと呼ぶ)を勝ち取り、最終的に、多くフレームを取った人がそのゲームの勝者となります。
    プールと同じように、プレーヤーはボールをポケットに入れていれば(もちろんファウルなしで)、ずっとプレーしつづけることができるので、スヌーカーは他のどんなゲーム(サッカーやクリケットなど)ともまったく違ったゲームだといえましょう。
    スヌーカーで勝つ、ということは、単にプレーヤーの腕以外の要因も大きくかかわってきます。それゆえ、見ている人を魅了するのでしょう。

    スヌーカーで1フレームに取れる最高得点は147点で、それを取れる人はプロでもなかなかいません。
    え?赤15点で、色のついたボールを全部あわせてもそんなに高い得点にならないよ?と思ってる方もいるでしょう。
    スヌーカーは特殊なゲーム。プールとはまた違った、ボールを入れる順序があるのです。

    まず、プレーヤーは必ず、赤からポケットに入れていかなければなりません。黒が最後、という点ではプールと同じですが、そこへ行き着くまで、長い長ーい道のりが…
    赤を1個入れる毎に、プレーヤーは他の色つきのボールをポケットへ入れなければいけません。要するに、
    赤→色ボール→赤→色ボール
    という具合に進んでいかなければならないのです。

    ここで注意しなければならないのは、色ボールはポケットに入っても、また所定の位置に戻される、ということです。赤はポケットに入ったら入ったまんま。数は減っていきますが、色ボールは赤が全部なくなるまで、テーブルに居座るのです。
    これでちょっと点数が147と高い理由の一部がわかりますね。
    黒の点数が7点と一番高いので、赤→黒と赤15個分続けて入れるとすると、15点+7×15で、120点となります。ね、結構高いでしょ?
    んじゃ、残りの27点は?というと、赤が全部なくなった時点で、テーブルには、色ボール6個が残っています。この時点から、やっと色ボールはテーブルに戻されなくなるので、これを全部入れると、2+3+4+5+6+7で27点となります。ほら、147点になった。

    スヌーカーは頭脳ゲームでもあり、プレーヤーがたたずんで、手を考える、という光景もしばしば。テレビの実況中継は何時間にも及びます。
    人によっては退屈、という人もいるでしょうが、自分でプレーしてみればその魅力は当然であるように思えます。
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