クリスマス特集
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ちょっとイギリス一般家庭のクリスマスの様子、なんてのを紹介してみたいと思います。
ただし、各家庭で違うところはたくさんありますから、とりあえず、伝統的な習慣や食べ物などを例を挙げて紹介します。
写真もいくつか撮りましたので、写真館へもどうぞ。




☆背景
もともとクリスマスってのは、キリスト教のお祝いですよね。それくらいはまあ、誰でも知ってる、と。
一般的に、12月25日は、キリストの誕生日といわれてますが、実は、違うんだそうです。キリストの本当の誕生日は、6月だとか。12月になったのは、ペイガンと言う古代自然派宗教のお祭りが12月にあって、それを借用して12月にお祝いするようになったいわれらしいです。

一言にクリスマスと言っても、ヨーロッパ各国で習慣が違います。たとえば、スペインでは、1月6日にプレゼントを貰います(最近では、25日にも貰うので、2度になるそうな)。これは、ラクダに乗った3人の王様(three kings)がキリストが生まれた馬屋にプレゼントを持ってくるのが、その日だったから、だそうです。
そして、オーストリアなどでは、12月の半ばあたりの聖ニコラスの日にもらい、デンマークでは24日の夜に大きなお祝いをするそうですから、国ごとに違うのですね。

☆一般
イギリスのクリスマスは来るのが早い

夏休みが終わると、クリスマスの準備を始める店は年々増えています。今年(2000年)は、夏が終わる前(8月かな?)にもう、クリスマスの宣伝をしてるところを見ました。(パブでクリスマスディナーを食べよう!予約受け付け中、みたいなのでした)
さすがにうえ、っと来た。季節感まるでなし。結局商用戦策に使われてるだけって事よね、クリスマスも。宗教はどこに行ったんだ、宗教は!


良くある質問

「クリスマスの時期、ロンドン(イギリス)で出来る事って?」とか、「お店はやってますか?」

  • まず、25日は、何もかも全面休業です。
    怖いくらい、ひっそりとして誰もいません。タクシーは走ってますが、会社は限られてるみたいです。それから、金額は倍額だそうです(倍でなくても割高)。バス、電車などはアウト。ほぼ走ってないと言って間違い無いでしょうね。
    24日、26日は、お店もやってるし交通期間もマシです。24日が日曜以外なら、ほぼ普段の日と同じ感覚でいていいです(が、早く閉まったりはします)。26日は基本的に休日なので交通期間は日曜のダイヤで走ってる事がありえます。お店は多分やってるでしょう。

    クリスマス用の売れ残りがセールになるので、店の前に開店前から行列、なんてのはここ何年かの傾向です。スーパーなんかもやってるはず。クリスマスの当日で使いきってしまったものなどの買出しに行く人が多いからでしょうか?
    25日以外は、パブなんかもやってます。24日は、12時まで開いてます(が、それを過ぎるとさっさと締め出してくるのは冷たいと思う...)。

  • クリスマスの当日に観光客ができる事は本当に限られています。イブの真夜中なら、まず教会で真夜中のミサがあります。その前までパブにいてもいいでしょう。

    当日となると、私には残念ながらちょっと思いつきません。人によっては、1年に1日しかない、誰もいないロンドンを散歩したらどうか、と言いますが。これはこのみでしょうね。ラッキーな事に知り合いがいれば、そこにお邪魔するのが一番。。。
    ライブコンサートなど無いか、新聞を調べてみるのも手です。クリスマスソング(こちらではキャロルと言う)の聖歌隊のミニコンサートなどが地元の教会である可能性大。

    クリスマスの時期、と言うなら沢山イベントがあるでしょうから、それも新聞などで調べてみては?パントマイムなどいかが?


  • ☆習慣、文化

    Nativity

    学校や、地域の教会では、nativityと呼ばれる、劇(play)をする事がよくあります。要するに、キリストが生まれた時の様子を劇にして、子供たちが参加するわけです。私も幼稚園の時やった覚えが。。。

    ミソルトゥ(mistletoe)

    と言うのはヤドリギの木の一種で、これが、クリスマスにはよく見られるものの一つ。この木の枝をホールなどに吊るしておき、その下で「偶然」出会わせた(すれ違っても)男女(だけかな?)はキスする、と言う習慣があり、かわいそうな男性軍は木の下で来ない女性を一晩中待ってる、なんていうのはよくあるクリスマスのジョークでしょう。コメディ番組なんか見たら出てきそう(フレンズとかね)。

    クラッカー

    日本のクラッカーとは違い、中におもちゃや小さな小物が入って、まるでびっくり箱のよう(形はびっくり箱ではない)。
    筒上の両端がねじってあって、基本的に2人が両側から引っ張って使います。火薬の量はたいしたことが無いので、音は小さなものです。

    クラッカーの中には、大抵冗談を交えたクイズ、紙製の冠、おもちゃなどが入っていて、そのsilly hat(冠)をかぶるのがルール!!どんなにばかげていても、それなくしてはクリスマスではないのだ。。
    ちなみに、これはアメリカではないそうなので、イギリスのみなんでしょう、こんな馬鹿な事をやるのは(笑)。まじめな顔してばかをやるのがイギリス人。ちなみにビクトリア時代に作られたそう。

    クリスマスカード

    日本人が年賀状をやり取りするように、欧米ではカードを交換し合います。ただし、日本のようにいつまでに出さなければいけない、というのが無いので、25日までに着けばいつ送ってもいいのです(時々遅れて着くこともあるのでは?その辺はルーズ)。大抵は、12月に入るころからカードがちらほら届き始めるのが普通です。

    人によっては、郵便局でなく近くなら自分で届ける人も多いです。後は、町内のスカウトのグループが、チャリティなどで配達することもあるようですが、地域によるでしょう。

    カードは大抵、season's greetingといって、新年の挨拶もいっしょになってたりします。Merry Christmas & A Happy New Yearなんて風に。
    家庭に届けられた色とりどりのカードは大抵、専用のカードホルダーに入れられたり、壁に吊るされたりしてデコレーションの一部になります。

    かなりの数のカードが届くにもかかわらず、同じカードはほとんど無いのが結構驚き(ある時も時々あるけど)。
    こちらもビクトリア時代に始まった習慣だそうです。

    プレゼント

    イギリスでは、子どもでも、ある一定の年齢になると、親や兄弟にプレゼントを買います。日本のように子どもは貰いっぱなしという事がありません。プレゼントは交換するもの、お互いにあげるもので、単に貰うものではないらしいのです。

    プレゼントは枕もとにくるものではなくて、ツリーの下に前もって、わんさかと置かれます。その様子はかなり豪快。
    んでもって、25日当日になると、みんなでツリーの周りに集まってプレゼントを開けるわけですが、一人1個と言わず、細かいもの何個も貰ったりして、全員が全部開け終わるころには昼になってます。ちょうどクリスマスディナーが出来る頃。なんて機能的(笑)。

    ところで、留学生などでクリスマスの時期、ホームステイしている人には、プレゼント選びはかなりの頭痛の種ではないでしょうか?知り合って間も無い事も多く、何あげたらいいのかさっぱりわからない、と言う人は案外多いのでは?私もずいぶんと苦労してます。

    一番無難なのは、チョコレートやワインなど、消費物(食べ物系)。普段から注意してどんなものが好きか、知っておくといいと思います。
    他には、お風呂用品。こちらの人は結構なお風呂製品の消費者です。シャワージェル、モイスチャライザー(ボディークリームなど)、バブルバスのもと、いろんなものがあって目移りしてしまうくらい。ボディーショップの国ですもんね。
    キッチン用品など実用的なものも喜ばれます。

    どちらにしても、普段からあげる人を観察して、どんなものが好みか知っておくのが一番。
    ちなみに困ったときにあげる物No.1と言うと、ソックスとCD、後はビデオ(DVD)らしいです。

    デコレーション

    大抵の家庭ではクリスマスのデコレーションをしますが、アメリカのように外まで豪快に、という家は少ないです。まあ、長屋(テラス)が多いイギリスではどうしようもないのかもしれませんが。

    街などでも、11月あたりからデコレーションがはじめられ、大きな町では点灯式などを盛大にやるところもあります。
    上にも書いたように、カードなども利用して飾り付けをするわけですが、どういうわけか、クリスマスの日から12日(1月6日)以内に、デコレーションははずさなければ行けない、と言う習慣があるようです。12th nightと関係があるようですが、いまいち不明です。宗教的なものなんでしょうが。縁起が悪い、といったような事を言っていた覚えもあります。


    ☆宗教関係
    私は他の多くの日本人同様、キリスト教とは何も関わりが無いので(幼稚園がカソリックだったけど)詳しくは知りませんが、普通24日のイブには、Midnight massがあります。真夜中のミサです。今回はじめていって見ました。誰でも行けるようです。


    ☆食べ物
    この時期はお腹に忙しい時です。ともかく食べ物がわんさかある時。クリスマス前後や年末にお店が閉まってしまう習慣もあって、大抵の家庭では食べ物を買い置きしておくため、腐るほどの量が。しかも貰ったりするしねえ。
    日本と同じでこの時期に太る人は多い。(お酒のも飲むしね)

    お菓子類

    地獄です、この時期。だって、出回るチョコの数ったら星の数。もらい物もそうだし、大抵ツリーにはチョコを飾るし、とにかくボールいっぱい常に常備してあったりと、誘惑が。。。
    他にも、クリスマス特有のお菓子があります。

  • ミンスパイ −
    挽肉(ミンス)が入ってるわけでもないのに、この名前はいまいちよくわからんのだけど、とりあえずドライフルーツのお酒に漬けたものがフィリングとして入ってるちっちゃいタルト。ショートクラストのパイ生地と合わさって、結構おいしい。でも食べ過ぎると胸悪くなりそう。。

  • クリスマスケーキ −
    日本のケーキは一般的に、ショートケーキなど、スポンジにクリーム。でもこちらのクリスマスケーキを侮ってはいけない。たっぷりのドライフルーツが入って、どっしりと重い。ふわふわって感じじゃなくて、詰まってます!ってところ。パウンドケーキみたいなもんです。
    んでもって、その周りに、マジパン(アーモンドペイスト)をぐるぐると巻き付け全体を覆い、さらにアイシングシュガーを溶かして作ったものを半センチほどのシート状に仕上げ、ケーキ全体をカバーしちゃうわけです。

    どうです、聞いただけで胸悪いでしょ?これを平らげるイギリス人ってすごい。あ、しかも、このケーキってのが、長くて半年ほど持つそう。恐ろし(お酒が入ってるから、腐らないの)。写真はこちら。

  • クリスマスプディング −
    クリスマスケーキだけでは飽き足らず、クリスマスプディングなるものも存在します。こちらも濃厚なフルーツでございます。大きさはいろいろあるようですが、大体は1リットル程度のボールに入ってます。手作りする人もいるでしょうが、買ってくる人が多いみたい。

    ケーキよりももっとしっとりしているスポンジに、お酒などに漬けてあるフルーツがたっぷり入った、ねっとりと甘い代物。大抵は蒸すようです。レンジでチンでもオーケーらしい。

    ボールを逆さにして、お皿に出したらブランデーなどをかけて火をつけるうちも少なくないです。この濃厚な物体の上から、さらにクリームやカスタードをかけて食べます。(イギリスのクリームやカスタードは甘くないですから、これ以上甘くなる事はありません)

    かなり濃いです。大量のディナーの後に出てきた日にゃあ、死にます(とかいって毎年ちゃんと食ってる私って結構すごい)。あ、でも、1人で1リットルじゃないよ!!崩してみんなで分けて食べます。

  • ターキッシュディライト
    実はクリスマスの時期だけかどうかわからないのですが、この時期よく見る(ような気がする)お菓子。
    ゼリー上のお菓子で、粉砂糖がかかってる事が多い?ローズ系の薄いピンクで、匂いもなんだか薔薇っぽい。何で出来てるのか、いまいち不明。今度ちゃんと調べようっと(って調べてから書けよ?)


    食事編
  • クリスマスディナー
    日本と違い、ディナーはちゃんと25日に頂きます。サンデーディナーなどと同様、お昼(午後)にディナーは食べます。大体2時か3時ごろでしょうか?
    基本的にターキーがメインとなります。この習慣が始まったのは、確かヴィクトリア時代からと聞きました。ビクトリア時代にアメリカから伝わってきたものだそうで、その前まではグース(がちょう)を食べるのが習慣だったらしい。

    ともかく。家族の大きさによって鳥の大きさも違いますが、普通は七面鳥1羽焼いてしまいます。焼くと言うとローストです。普通、ローストする時はイギリスでは、stuffing(スタフィング)というものをつめて焼きます。鳥の場合は内臓を乗り除いた後のお腹に詰めます。スタフィングは(イギリスの)ソーセージ肉に、パン粉、もしくはオートミールのようなものをつなぎとして入れ、私の知ってるうちでは、さらにセロリ、マッシュルームなどの微塵切り、味付けには、塩こしょうのほかに、臭みを除くためのハーブがどっさり入ります。

    これをよーく練ると、ハンバーグのたねみたいになるわけでして、これをぎゅうっと肉に詰めて、いっしょに焼くのです。
    付け合わせは大抵、茹でてあるかローストした野菜たちです。大抵は、ポテト、にんじん、ブロッコリまたはカリフラワー、パースニップ、もしくは芽キャベツ(ブリュッセルスプラウツ)などです。(パースニップは、くせの強い根菜で、太いにんじんみたいな形ですが、白いです)

    パースニップは大抵ロースト、カリフラワー、ブロッコリ、芽キャベツは茹でます。ポテトとにんじんはどちらでもお好み。私の知り合いのうちでは両方します。私はローストしたやつが好きです。
    ローストしてある野菜は、大抵、お肉から出る油などを軽く茹でた野菜(その方が早くできるから)にまぶし、肉と一緒にオブンで焼いたもの。おいしい。

    ローストを食べる時は大抵はグレービーをつけて食べます。グレービーはお肉から出た肉汁を小麦粉などでとろみをつけたソースですが、最近はそれ用のインスタントも出ていて、そちらを作って肉汁を混ぜる簡単なものもあります。


    その他
  • モルドワイン
    多分クリスマスの時期特有のはず。
    赤ワイン(白を使ってるのは見たこと無い)を、多数のスパイス(それ用のスパイスが売ってます)と一緒に煮込んで、アルコールを飛ばした飲み物。だと思います。要するに、玉子酒とか、フランスのヴァン・ショーみたいなもの?アルコールが飛ぶので、家族誰でも飲めるはず。ほんの何回かだけ飲んだ事がありますが、濃厚な感じでおいしかったです。

  • ☆ある家庭の例
    私の知り合いの家では、お父さんの方の家庭の習慣で、クリスマスの朝はウィスキー入りのお茶をいただくんだそうです。私はあまり好きじゃなかったけど(苦笑)。


    ☆その他
    クリスマスソング

    日本でも有名な、赤鼻のトナカイ、ジングルベル、サンタが町にやってくる、きよしこの夜など以外にも、かなりの量のクリスマスソングがあります。
    12 days of christmasは中でも、日本では聞かないがイギリスでは誰でも知ってる類のクリスマスソングです。
    知ってる歌は、英語の歌詞をどこかで調べてからいくと、気分的に仲間に入れてパーティーなんかでさみしい思いをしなくてすむかも。(私のはどこかにしまい込まれてるから、探して見つかったらのっけてみます)
    逆に日本では違う歌詞だから、と歌ってあげるのも一興かもしれない。

    サンタクロースの由来

    セント・ニコラスと言う聖者が、いい子にしてる子どもにはプレゼントをあげる、といったのが始まりらしい。時代は今のところ不明。
    今の赤い服を着て白いひげのサンタのイメージは確か、コカコーラの会社が作ったと聞いたことがあるが、真実は不明。




    [Winter, 2000]
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